フィボナッチとは?
レオナルド・フィボナッチ。数学者です。
しかしトレードにおいて、フィボナッチとは
フィボナッチ数列を応用して作成されたトレードツールの事を言います。
また、フィボナッチと言えば主に「フィボナッチリトレースメント」の事を意味します。
フィボナッチのツールとしてはもちろん他にも沢山あります。スリースタータードットジェーピーではこれまで「フィボナッチチャネル」「フィボナッチファン」「フィボナッチエクスパンション」「フィボナッチアーク」「フィボナッチタイムゾーン」などを使ったのトレード手法を教えて来ました。
ただ、単純に「フィボナッチ」とだけ言えば「リトレースメント」というのが共通認識です。
リトレースメントの比率
フィボナッチトレーディングの、最初の段階で設定すべき数値は次のようになります。
0
0.236
0.382
0.500
0.618
0.764
1
1.272
1.618
2.618
4.236
です。
もちろんまだありますが、基本的なものはこの通り。
あくまでも最初の段階で使う設定値です。
0.764か0.876か論争
チャート上で、0.786となっている場合は「0.764」に修正して下さい。
0.786が0.618の平方根なので使うというトレーダーもいます。しかし、値動きは上にも下にも行きますよね。
例えば、FXでは相手国から見たら単純に上下が逆。この点からも下落だけ0.236で上昇は0.786というのは理に適っているとは言い切れないからです。何より使いにくいですよね。
黄金律論争
よくあるフィボナッチの説明で『1+1=2 1+2=3 2+3=5 3+5=8 5+8=13・・・』うんたらかんたらで割合が1.618や0.618になる。というような解説があったり(まだこれは数値の発見の意味では良いですが)
花びらの大きさが黄金律で、モナリザが黄金律で、なんか神秘的だから(笑)チャートもその値位置に収まる。
?
というような解説があったりします。
ただ、言わせて頂くとどうでも良いです。
トレードにおいて大事なのは「反応する割合」だけですから。どのトレーダーも、黄金律だから買っているわけではありません。
値動きがフィボナッチの割合戻って、反発するのがいつもの事だから、それを利用して利益を上げようとする。そのトレーダーの数が多ければ反発する。
ただそれだけが真実です。
フィボナッチを使ったトレード手法
割合に基づいてその「戻り」を狙うのが基本的な戦略になります。
戻りというのは、上昇していたら↑ その後下落する事↓。戻りの割合がフィボナッチになる事が多いので、
指値を置いておくか成り行きで買う事ももちろん出来ます。
フィボナッチで指値しておこう!
フィボナッチの良いところは割合=値位置なので、指値でも買える事。
どうせある割合戻ったら買う、のであれば指値で十分ですよね?
例えば、「1」→「0.618」の値位置へ戻る。
これを3割戻しと言います。
例;0円から1000円へ上昇したなら、618円です。(1000*0.618=618)
その値位置が自動的に算出されてチャート上へ表示されますので、
戻りが入るであろう3割戻しに買いの指値を置いておくのです。
ただし、いつも3割戻しで跳ねるわけではありません。
3ステップで分かる!簡単フィボナッチトレード
1.ダウ理論と合わせる
まず、覚えておかなければならないのは「フィボナッチとダウ理論はセット」だという事。
ダウ理論の中の有名な『トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する』というもの。ここから「高値が切り上げ続け、安値が切り上げ続ける限り、上昇トレンドは継続している」という認識が出来ました。
このセオリーで行く限り、注目しているのは「高値と安値」。平均値ではありません。
高値安値が切り上がり続けるなら買う、というのであれば
移動平均線が下向きだろうと切り上がっていれば買いだという事なります。
高値安値のジグザグとフィボナッチは相性が良く、ダウ理論とフィボナッチだけを知っていればトレードは出来ます。なぜならトレンドはダウが教えてくれて、買い場はフィボナッチが提供してくれるからです。
2.3割戻しで買ってみるとしたら?
では先ほど学んだ3割戻し(0.618で跳ねる事)を検証してみましょう。
ダウ理論と合わせて考える、という事なので次のようになります。
安値と高値が切り上がっていれば買い → 3割戻ったら買う!
3.目標値で利食いする
買ったら、目標値で順番に利食いするのが得策です。
簡単にフィボナッチでトレードをするなら、この3段階。
- ダウ理論と一緒に考える
- 押し目買いのタイミングを待つ or 3割戻しなどに買い指値を置いておく
- 買ったら目標値で利食いする
繰り返しになりますが、3割戻しでいつも跳ねるわけではありません。色々ある中の一つの買い場です。
ほとんどの値動きは
何らかのフィボナッチまたはギャン(ギャンを使った投資法はこちら)の値位置で天底を作ります。
もしも天底を取りたい!と思われる場合は特に、フィボナッチを研究されると良いでしょう。
目立った高値安値があれば「この底はどうしてこの値段なんですか?」と聞いてくれたらお答え出来ます。もちろん、その手法を教えてある会員様であればですが。
天底はいつもフィボナッチで説明がつきます。