フィボナッチとは?まず誰か。【歴史】
フィボナッチというのは人の名前です。ピサのボナッチとも呼ばれます。ピサはイタリアにある地域です。ここにいる、ボナッチさん(お父さん、または一族の総称)の子供、フィリウス(~の子供)がなまって「フィボナッチ」という事ですね。
ボナッチ(Bonacci)さんの息子(filius)FとBでしょ?
FIBONACCI。
だから、人の名前です。
ただ、トレードにおいてのフィボナッチはもっと先です。
フィボナッチが考えたのは「うさぎの子供がどういう割合で増えていくのか?」という話でした。
フィボナッチの理論に夢を膨らませた後の人々が現れた(数学マニア)
- 17世紀(1601年から1700年まで100年間)の天文学者・数学者のヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)
- 1835年にドイツの数学者マルティン・オーム(Martin Ohm)
この2人が作り上げます。
ケプラーが隣り合う数字を割ると黄金律に近づく(1 1 2 3 5 8 13 21 34 (例:5÷3=1.666…、8÷5=1.6、13÷8=1.625…)事を発見したと言われています。
最終的に、1.618になるわけです。
そしてオームが教科書の中で「黄金の分割(goldene Schnitt)」という言葉を使った。これでフィボナッチが作った黄金律。通称「フィボナッチ数列」という事になりました。
トレードにおけるフィボナッチとは?
トレードでは最終的に出来上がった1.618 0.618 0.382などの割合だけを使います。なので、それだけ覚えておけば上に書いた話は忘れて頂いても問題ありません。私自身も覚えていません、意味が無いので。
本当に重要な問題は、うんちくではなく次の2つです。
- フィボナッチの割合の数値を正しく知っているのか?
- 全部で、拡張数値まで入れたら何があるか知っているのか?
私の著書『極意書 フィボナッチトレーディングの進化論』によれば33個の割合があります。
多分一般的に知られているのは5個じゃないですか?
それだと、相場は分かりません。本当は33個あるのに5個しか知らないからですね。
では早速、一般の日本のトレーダーが知らない数値を幾つかご紹介します。※なお、実際にはフィボナッチ数列だけではなく、ギャンの数値を入れる必要があります。
フィボナッチ数列→フィボナッチの割合へ。
トレードにおいてのフィボナッチとは
フィボナッチ数列を応用して作成されたトレードツールの事を言います。
また、「フィボナッチ」とだけ言えば主に「フィボナッチリトレースメント」の事を意味します。
フィボナッチのツールはもちろん他にも沢山あり、
これまで「フィボナッチチャネル」「フィボナッチファン」「フィボナッチエクスパンション」「フィボナッチアーク」「フィボナッチタイムゾーン」などを使ったトレード手法を教えて来ました。
このページではこれらのツールを(簡単にですが)全てご紹介してみます。詳しい引き方・使い方は、それぞれの個別記事にまとめてありますので、この後リンクをご案内します。
※まとめると数値は33個あり、ツールは最低でも5個あるという話でした。その5個をご紹介します。
なお、スリースタータードットジェーピーでは10年間これらのツール(フィボナッチ・ギャン)の使い方を教えて来ました。
著書;「極意書 フィボナッチトレーディングの進化論」
フィボナッチリトレースメントの数値
リトレースメントの比率の基本
フィボナッチトレーディングの、最初の段階で設定すべき数値は次のようになります。
- 0(チャートでポイントする高値安値)
- 0.236
- 0.382
- 0.5(真ん中。5割戻し)
- 0.618
- 0.764
- 1(チャートでポイントする高値安値)
- 1.272
- 1.618
- 2.618
- 4.236
です。もちろんまだありますが、基本的なものはこの通り。あくまでも最初の段階で使う設定値なのでご注意ください。
0.764か0.786か論争
チャート上で、0.786となっている場合は「0.764」に修正してください。
0.786が0.618の平方根なので使うというトレーダーもいますが、値動きは上にも下にも行きます。FXでは相手国から見たら単純に上下が逆になる事からも、「下落だけ23.6%で上昇は78.6%」という考え方は理に適っているとは言い切れません。
0.786を使っている時点で、フィボナッチの本質を理解出来ていません。なぜ0.764が正しいのか、上下の対称性まで含めた詳しい理由は、リトレースメントの個別記事でじっくり解説しています。
黄金律論争
よくあるフィボナッチの説明で『1 1 2 3 5 8 13・・・』うんたらかんたらで割合が1.618や0.618になる。というような解説があったり、花びらの大きさが黄金律で、モナリザが黄金律で、なんか神秘的だから(笑)チャートもその値位置に収まる。というような解説があったりします。
ただ、言わせて頂くとどうでも良いです。トレードにおいて大事なのは「反応する割合」だけですから。どのトレーダーも、黄金律だから買っているわけではありません。
トレードにおけるフィボナッチは「トレーダーの買い場」でしかない。
「フィボナッチの割合戻って反発するのがいつもの事」だから、それを利用して利益を上げようとする。そのトレーダーの数が多ければ反発する。
ただそれだけが真実です。次の2つをまずは認識しておきましょう!
- フィボナッチトレーディングに黄金律や、フィボナッチ数列の正しさはどうでも良い。必要なのは相場で反応する値位置とそのラインの重要性・意味。
- 0.764と0.786。どちらでも良いが、上下逆さまでも機能するのは0.764。※どちらも入れていないでフィボナッチを語るのは論外。
フィボナッチを使ったトレード手法
割合に基づいてその「戻り」を狙うのがフィボナッチの基本的なトレード戦略です。戻りというのは、「上昇していたら↑ その後下落する↓」という事。
まず覚えておかなければならないのは「フィボナッチとダウ理論はセット」だという事です。ダウ理論の有名な『トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する』というセオリーから、「高値が切り上げ続け、安値が切り上げ続ける限り、上昇トレンドは継続している」という認識が出来ます。注目しているのは平均値ではなく「高値と安値」です。
高値安値のジグザグ(zigzag)とフィボナッチは相性が良く、トレンドはダウが教えてくれて、買い場はフィボナッチが提供してくれるので、ダウ理論とフィボナッチだけを知っていればトレードは出来ます。
フィボナッチで指値しておこう!
戻りの割合がフィボナッチになる事が多いので、指値を置いておくか、成り行きで買う事ももちろん出来ます。フィボナッチの良いところは「割合=値位置」なので、指値でも買える事。どうせ「ある割合戻ったら買う」のであれば指値で十分ですよね。
例えば、天井から「0.618」の値位置へ戻るのを3割戻しと言います。1000円へ上昇したなら618円です(1000×0.618=618)。その値位置が自動的に算出されてチャート上へ表示されますので、戻りが入るであろう「3割戻し」に買いの指値を置いておくのです。ただし、いつも3割戻しで跳ねるわけではありません。
フィボナッチ リトレースメントの引き方
これが3割戻しです。3割戻しとは「61.8%または38.2%へ戻して反発する値動き」の事を言います。これだけしか知らないトレーダーが極めて多いようですが、それではさすがにフィボナッチを使いこなせているとは言えません。選ぶ高値安値によって3割戻しにも5割戻しにもなるため、「なぜその値位置で反発するのか?」という理由を複数持っている必要があります。3割戻し・5割戻し・目標値での利食いなど、具体的な引き方の解説は個別記事にまとめてあります。
エクスパンションの手法(EXPANSION)
フィボナッチ エクスパンションの手法
エクスパンションは、上に伸びて行く時にラインブレイクで買っていける、天底を見抜くツールです。フィボナッチを本当に理解していれば天底は分かりますが、そうでなければ下落してからようやく慌てふためく事になります。
詳しい引き方・使い方は個別記事をご覧下さい。
フィボナッチ ファンの手法(FIBONACCI FAN)
エクスパンション+フィボナッチファンのトレード手法
エクスパンションだけではなくフィボナッチファンを組み合わせると、値位置やタイミングから跳ねる確率を上げてくれます。ファンを割れなければ買い、割れてしまえば続落の危険性がある、という判断材料になります。
詳しい引き方・使い方は個別記事をご覧下さい。
フィボナッチ タイムゾーンの手法(TIME ZONE)
フィボナッチ タイムゾーンの引き方
タイムゾーンの引き方は、MT4とTradingviewでは異なります。MT4での引き方はフィボナッチ大事典でご説明してあります。上のチャートはTradingviewで、0 1 2 3という普通のフィボナッチ数列を数値として使い、安値と安値を結んで頂ければ結構です。
【動画】フィボナッチタイムゾーン
本来はフィボナッチ数列を使って2つから4つ引くのがセオリーですが、初期のTradingviewの設定値ではこの方が良いでしょう。動画では週足で引いてあるので小さな数値しか使えませんが、1時間足などでは89までの大きな数値のフィボナッチ数列を使用出来ます。※この動画では2002年の安値と2016年の安値を基準に引いてあります。
フィボナッチ アークの手法(ARK)
これがフィボナッチアークです(FIBONACCI ARK)。アークは円弧を描きます。波紋のように広がるラインは美しく、会員様の中でもこのアークでトレードされている方がいるようですが、私個人の考え方で言えば、教えておいて何ですが、アークは実用性に欠けます。
動画「フィボナッチアークの盲点」
フィボナッチアークの問題点は「スケールを変えるとずれる」という事です。私はスケールも時間軸も変えるので、この点で扱いにくいと感じています。スケールを固定すればアークは使えますし、その固定方法はフィボナッチ大事典で教えています。
フィボナッチ大事典のコンセプトは、フィボナッチのあらゆる引き方を教える事。アークもタイムゾーンも、エクスパンションも、ファンも、チャネルもリトレースメントも、この中に含まれています!
チャネルの手法(CHANNEL)
フィボナッチチャネルは、トレンドの継続と終了を教えてくれるツールです。通常の平行チャネル(2本のラインのみ)とは異なり、一度引けばトレンドが終わるまで機能し続けます。今後、チャネルを引く時は「フィボナッチチャネル」を引くようにして下さい。
詳しい引き方・使い方は個別記事をご覧下さい。読んだけどよく分からなかったという場合は、フィボナッチ大事典もご覧ください。10年間以上の研究で分かった正解を教えています。
フィボナッチとは何か?のまとめ
フィボナッチの使い方は色々あり、ツールの種類も色々あります。フィボナッチ数列ではなく、フィボナッチの割合を使うという話をしました。ツールはリトレースメントだけではなく計6個あります。
一般のトレーダーは残念ながら、フィボナッチリトレースメントの3割戻しくらいしか知りません。もしもあなたが他5つのツールも使えるようになれば、当然その分、値動きが分かります。数値も5個ではなく33個知っていれば、反応点が6倍以上になります。
私はフィボナッチトレーディングの専門家として、これまで十数年教えて来て生徒数も2000名を越えました。この正しいフィボナッチの使い方を日本のトレーダーが知ってくれたら良いなと思い、こうして事業を行っております。詳しくは、著書やフィボナッチ大事典を参考にしてください。
📊 フィボナッチ・各ツールの役割と「正しい使い方」まとめ
「0.764」の真理を理解したなら、あとは各ツールを適材適所で使い分けるだけです。
フィボナッチツールには、それぞれ明確な役割(どこで入り、どこで逃げるか)があります。以下のリンクから、各ツールの「本質的な引き方」の詳細を確認してください。


