フィボナッチエクスパンションて何?
フィボナッチエクスパンションはトレードで使うツールで、英語では「fibonacci expansion」と書きます。なお、MT4ではエキスパンション(expansion)、Tradingviewではエクステンション(extension)と表記されています。
FXなどのトレードをされていてこのツールを知らないとしたら、値動きの重要な部分を見過ごしているかも知れません。
かなり簡単に値動きを捉えられて、値動き自体が反応してしまう値位置。それがフィボナッチエクスパンションなのです。
このページでご紹介して行きますので、じっくりと読んでみて下さい。
最低限知っておきたい、フィボナッチエクスパンションの値位置
エクスパンションの使い方(概要)
さらに詳しくは「フィボナッチエクスパンションの教科書」をご覧下さい。
なお、エクスパンションを使った週間展望ショート動画は「ライントレーダーズ通信」で毎週配信しています。
※expansionは拡張という意味。※MT4・・・メタトレーダー4 Tragingview・・・トレーディングビュー この2つが現在、FXやCFDトレードで使われるチャートシステムでは最も有力かつハイテクな分析機能を持つものとして、トレーダーに愛用されています。
フィボナッチエクスパンションの引き方
エクスパンションは(買いであれば)「底値→最初の高値→次の安値」の3点に引きます。
すると、幾つかのラインが各チャートシステムのデフォルト値でも自動的に引かれます。※まずはデフォルトで引いてみましょう!
各ラインは横の線つまり、「値位置」を表します。
そして、
- その値位置を越えれば買い!
- 越えなければ、戻る可能性が高いので買えない(危険)。
このような判断になるわけです。
値位置を越えたら買う。しかし、越えなければ買わない。簡単ですよね。
【「値位置を越える」という言葉の意味】
「ローソク足の終値で越える事」を越えると言います。上髭で戻った時には越えたとは言いませんので、この点にも注意して下さい。
※上髭(うわひげ)…ローソク足の細い部分です。陽線なら「高値-終値=上髭」。
エクスパンションの引き方(例)
ラインの設定は色々とカスタマイズする必要がありますが、まずはデフォルトのライン(チャートシステムによって異なる)で試してみて下さい。ここではMT4でご説明します。
底値 → 高値 → 次の安値(2番底)の3点にポイントを当てれば完成です!
かなり簡単に引けるツールですね。
フィボナッチエクスパンションで一番重要な点
エクスパンションは、まずは天底から引くべき!
なぜなら、相場の反転を取る時に分かり易く上下を値位置で表してくれるのがエクスパンションだから。特に天底の戦いでエクスパンションを使うべきですが、トレンド途中の押し目買いにも使えます。
フィボナッチ エクスパンションはどんな展開で有効?
あらゆるシーンにおいて機能します。
- 伸びた相場が一旦戻った時。
- 伸びた相場がそれ以上伸びるか、それとも戻るか?を判断する時。
- 底値圏から立ち上がるかどうかを判断する時。
- 底値を割れて下落する可能性を探る時と、下落中にさらに売り叩く時。
まずは、1番と3番のケースを見てみましょう。
相場が一旦戻った時、底値圏から立ち上がるかどうかを判断する時。
- エクスパンションのラインを越えたから「底値圏から立ち上がった」と判断して買う。
- 次にエクスパンションが抵抗になって上昇する時にも買う(押し目買い)。※実際に私はここの押し目で買っています。
※指値(さしね)…値段が下がった時に買うように予め買う値段を設定しておくこと。
指値をしておくと、チャートを見なくても良いので楽です。
相場は「まだ伸びるのか?戻るのか?」が判断出来れば良いですよね?そのため、上下の判断が簡単なエクスパンションをマスターすると買い増し・売り増しも楽に出来ます。
エクスパンションのラインを超えた時に買う、押し目になったら買う。
そう決めていれば何も迷う必要もありません。
エクスパンション”裏”の使い方
- 伸びた相場が一旦戻った時。
- 伸びた相場がそれ以上伸びるか、それとも戻るか?を判断する時。
- 底値圏から立ち上がるかどうかを判断する時。
- 底値を割れて下落する可能性を探る時と、下落中にさらに売り叩く時。
この2番と4番がエクスパンションの裏の使い方です。
底値を割れて下落する時のエクスパンションの使い方(裏の使用方法)
このチャートはフィボナッチファンとの組み合わせ例です。
ファンの解説記事にも載せてあります。
少し特殊な引き方をしてありますが、一例としてご覧下さい。
このように安値を割れて上昇が下落に転じる時、エクスパンションをブレイク出来なくなります。
これが分かっていると、上下の転換は簡単に分かります。
本来はエクスパンションを越えたら買うのですが、反対方向へ行く時にはそのラインがレジサポ転換点となり反転するからです。
だから、気にすべき値位置は一つ。
どこの高値でもどこの安値でもありません。売買ポイントとして意識すべきは、その途中にある「エクスパンションのラインを越えたか、越えていないか」。
あなたはこれまで、安値割れで売れ、というように教わったかも知れません。ただ、それでは遅すぎるのです。
もっと上にエクスパンションのラインはあります。分かっている人は皆そのラインから売っていますので、安値割れで売っている人は決してベストタイミングではないのです。
MT4デフォルトの設定値の不足について。
表と裏というのは設定値にも関連しています。基本的にチャートシステムにあるデフォルトの設定値は、何かが足りないように作られていますのでご注意下さい。※もちろん、負けさせるために。
注目すべき値位置と正しい設定値。
この2つが揃って初めてエクスパンションは使いこなせます。
フィボナッチエクスパンションの表と裏について。
- 表はエクスパンションのラインを越えている時。(上に引いているなら)買って行きます。
- 裏はエクスパンションのラインを割れている時。つまり、この時に売って行きます。
2番と4番の設定値や使い方(裏の方)はきちんとお伝えしなければ使いこなせません。そのため、次の動画で説明させて頂きます。
エクスパンションの使い方 具体例(裏)
動画で解説!エクスパンションの使い方
上に載せた図で分からなければこの動画を観てみて下さい。これがエクスパンション裏の使い方の分かりやすい例です。
フィボナッチ エクスパンションの引き方は簡単!
底値 → 高値 → 安値 この3点に合わせます。
売りの場合は逆で、
天井 → 安値 → 高値 に合わせます。
フィボナッチエクスパンションのまとめ
これまでの話をまとめておくと、次のようになります。
1.フィボナッチエクスパンションは、MT4ではエキスパンション(expansion)、Tradingviewではエクステンション(extension)という名前でチャートシステムに組み込まれている。
ですが、「フィボナッチ エクステンション」はフィボナッチリトレースメントで同じ名前の使用方法があるため、エクスパンションと呼んで下さい。
2.フィボナッチエクスパンションは底値や天井から使うのが基本。「底値圏の立ち上がりで買い、押し目買いで買う」のが表の使い方である。
下落を狙う時は上から下へ引く。次の3とは異なる。
3.エクスパンションには裏の使い方がある。それは、押し目となるはずのラインを割れた時。
サポートされるはずの値位置がレジスタンスになり、底値を割れて下落してしまう。それが分かっているので、その値位置から売れる。
エクスパンションの使い方 応用編
応用としての使い方は何なのか?
天底から引くわけではないという事です。
これが応用の一つなのでご説明しておきますが、飛ばして頂いても問題ありません。最初はこの引き方で引く事は出来ないでしょう。
エクスパンションの応用編 売買例4時間足チャート
このチャートはどう見えますか?
赤色の横線を引いた値位置から下が売りです。
買うか売るか、上昇か下落かを分けているラインはたった1本。
最後に反落した矢印↓を引いた部分は絶好の売り場だったわけですが、なぜだと思われますか?
分かりにくければ、1時間足チャートでもお見せしましょう。
エクスパンションの応用編 売買例1時間足チャート
もう分かりますよね。この赤色の水平線を引いた値位置がエクスパンションだからです。
そして、フィボナッチファンの最終ラインにも阻まれており、上下を分ける重要なタイミングとなった。
1時間足で終値をラインより下へ残したので、次の1時間足から続落して週を終えた。
そんな値動きでした。
動画「エクスパンションの表と裏」
「エクスパンションで相場の反転を取る方法」と「エクスパンションでトレンド途中から買う方法」の両方をご説明しました。
この動画は『勝ち方実戦編フリーパスプラン』で視聴出来ます。
会員様の売買例 エクスパンションでのfxの勝ちトレード
fxでの売買エクスパンションの売買例(メッセージ)
”昨日動画の方を拝見させて頂きありがとうございました。
今日早速ポンド円で戦略17を試してみましたが朝、10時の4時間足の確定で
引き方が正しいかわかりませんが買いの※※を超えて来たのでそこで買って、※分割で利食いを設定しておきました。
先程※※まですべて利食いされていました。ストラテジーズの本の到着を楽しみにしています。”
K様
動画を観て、一日で勝てるようになるのはこの方の才能もありますが、他のツールより使いこなすのが簡単!それがフィボナッチ エクスパンションです。
データに基づいた、綿密なトレードルール+新しいライントレード手法
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記事一覧はこちらフィボナッチトレードとギャントレードのまとめエクスパンションを学べるコース・教材
詳しくは「フィボナッチエクスパンションの教科書」をご覧下さい。
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