フィボナッチ ファンの引き方 [まとめ]
フィボナッチファンは扇状に広がるという意味で「fibonacci fan」と呼ばれます。今回ご紹介する引き方で、”ただ引いてもらえれば”フィボナッチ・ファンは引けるようになります。かなり簡単です! 😛
それでは早速見てみましょう。
このように引いて下さい。
- 底から引いて、高値に合わせる。
- そして、ラインまで戻ったら買う。
基本的にはそれだけです。ただし、
最終ラインを割れたら上昇する可能性は極めて低くなっていますので利益を確保しましょう。
全然難しくないですよね。引くだけなら簡単なのです。難しいのは次の点です。
フィボナッチファンをどこから、何回、どうやって引くのか?
- どこから引くか
- 何回ラインを引くか
- 設定値は何か(特に割れてはいけない最終ラインとは?)
- フィボナッチファンと合わせて使うべきツール
- ファンを使ったトレードルール
- ファンの裏の使い方(応用編)とは?
- 売買手法は?
順番にご説明します。
フィボナッチファンを引く位置
底から引きます。下落を狙う場合は天井から引きます。
そして、意外に思われるかも知れませんが、天井から売りで使う方が役に立ちます!
なぜなら下落相場は早いため、角度が浅いフィボナッチファンの方が、ギャンファンよりも売り逃しなく値動きを捉えられるからです。
何回ラインを引くか
3回までです。例えば、底からの売買タイミングでは2番底を狙います。しかし買い逃してしまったとしましょう。そんな時は、次の押し目から引き3番底を狙います。
同様に3回目まで使用出来ますが、3回目を引く事はほとんどないでしょう。
フィボナッチファンの設定値
では、そんなフィボナッチ・ファンの設定値は何なのでしょう。
デフォルトでは0.382 0.5 0.618という3つのラインがMT4(エムティーフォー)では備わっているはず。
しかしながらこれではほぼ使えません。重要なラインは自分自身でツールに加える事になります。
→「極意書 フィボナッチトレーディングの進化論」をご参考に引いてみて下さい。売買手法も載っています。
ファンと合わせて使うべきツール;エクスパンション
エクスパンションとファンを同時に使うのが正解。
フィボナッチエクスパンション合わせて使った方が効果を発揮します。なぜならエクスパンションは値位置だから。ファンをフィルターに、エクスパンションの値位置で正確に買います。
簡単なチャートでご説明します。
このチャートに載せた使い方が「フィボナッチ エクスパンションとフィボナッチ ファンを順張りで使用する」時の基本的なセットアップです。
※ここまで無料で教えるのはどうかと思いますが(笑)。しかし次の事を理解出来ていなければ、上手く売買には使えないでしょう。
フィボナッチ ファンはフィルター
エクスパンションとファンは同時に使う。つまり、フィボナッチファンは「順張りではフィルターとして使う」のが正解。
フィボナッチファンは斜めのラインで、あるエリア内を値動きが進み、抜けると反対方向へ進む事を示唆します。つまり、エリアを抜けなければ思った通りの方向へ進む。
だからファンのエリア内で、あるファンを付けて押し目が完成し、エクスパンションのラインを抜けた事を確認してエントリーするのです。
ここにセオリーがあり、間違えずに「有利な値位置で買うための売買ルール」があります。
フィボナッチ ファンの売買ルールがある
- このラインを一回以上は付ける必要がある。
- あるラインを割れてはいけない。
- このラインより上になったら買う。
損切りの位置も利食いの位置も全て決まっています。
トレードはルールでやるものですから、「その通りになる可能性が高いルール」をあなたが作れるかどうかに掛かっています。
ご自身で売買ルールを作れなかった時は次の本をご参考にして下さい。
→「極意書 STRATEGIES」には、フィボナッチのツールを組み合わせた売買ルールが10個、時間軸ごとに20個の戦略が載っています。
フィボナッチファンには表と裏がある?
先ほどご紹介したのが表です。しかし、フィボナッチファンには裏の使い方もあります。両方知っておいた方が良いですね。
”あるエリア内を値動きが進み、抜けると反対方向へ進む事を示唆します。”と上に書いたように、
反対方向へ抜けた時は思惑と逆へ動く事になるからです。
反対へ動いたらどうされますか?ただ傍観する?または損切りするだけ?(笑)
逆へ動いた時も利益に変えるためのルールがあります。
フィボナッチファンとエクスパンションにはさらに上の使い方がある
この理屈が理解出来れば、いつでもトレンドに乗る事が出来ます。
- 上位足のトレンドが上方向へ続いているとしましょう。
- では、短期的な下落があったとして、どうやったら下位足の下落が終わった事が分かるのでしょうか?
この点まで理解出来ると、本当にフィボナッチファンを理解したと言えます。是非マスターしてみて下さい。
フィボナッチファン裏の使い方
裏の使い方(ファンを逆に抜けた時)についてチャートで確認しましょう。
ファンを逆へ抜けるとこうなります。※引き方は応用編です。
ファンの最終ラインで戻り売りすれば、反転してしまっても簡単に取れます。
エクスパンションも同時に引けるなら、値位置でさらに確率を上げられます。「エクスパンションでも反転する・ファンでも反転する」→であれば、高確率で逆へ行きますよね?
(復習)トレンドの流れが継続している間=ファンを抜けるまで!(表の使い方)
まとめておきます。
基本的に、フィボナッチ・ファンはファンを抜ける(割れる)までの間は、上に引いたら買いのみを狙う。
だからフィボナッチファンはフィルターなのです。
昔は、急激な上げからの戻りを取るための手法として教えていましたが、残念ながらそれはもう古いです(笑)。※「0.236を割れたら売る」✖。
もっと良い使い方は順張り。
図解!フィボナッチファンの使い方
ファンを割れるまでは上方向、割れたら下方向。
この考え方が身に付いていれば、上昇時の押し目だけでなく、急激な下落も穏やかな下落も同じように売れます。
なぜなら、多くの場合「フィボナッチ・ファンのあるラインに付けてから下落する必要がある」から。
そのセオリーを知っていれば、判断を間違えないというわけ。
例えば、こんな時はないでしょうか。
天井から売ったら戻って来て、「危ない!」と思って逃げたら下落して行った・・・。
何が起こっているかというと、ファンのラインへ付けに行っているのです。
毎回(押し目や戻り売りに)戻る角度は違います。
このフィボナッチ ファンを引いていなければ、どういうセオリーで値動きが形成されているのかが分からないでしょうね。
だから設定値や「どうなったら自分はエントリーする」というルールが重要です。
- フィボナッチファンの最終ラインを重視する(割れなければ流れは継続)。
- 売り方面なら上から下へ引く。買いなら下から上へ引く。
この2点に気を付けてみて下さい。
フィボナッチファンの表と裏
ついに動画が完成しました!※今回の解説記事はこのシリーズ誕生を祝って書いたものです。
動画は次の教材で視聴出来ます。
フリーパスプランはこちら勝ち方実戦編フリーパスプラン販売ページへ動画「フィボナッチファンの表と裏」は、3つのツールの使い方をまとめた
「fibonacci-trading エクスパンション・ファン・チャネルの表と裏」という動画に含めてあります。
「フィボナッチトレードのまとめ」「ギャントレードのまとめ」
動画カリキュラムは次の通りです。
- 『fibonacci-trading フィボナッチリトレースメントの3つの引き方』48:16
- 『エクスパンション・チャネル・ファンの表と裏』42:11
- 『フィボナッチリトレースメント応用』30:03
- 『gann-trading ギャンスクエア・ファン・リトレースメントのまとめ』39:27
- 『ギャンの28のルール検証』41:29
この2つ目の動画で簡単にまとめ直しました。
フィボナッチ ファンの売買手法はこちら!
- 一番詳しく教えている動画シリーズ 勝ち方実戦編フリーパスプラン
- 正しいフィボナッチの使い方が載っている本 極意書 フィボナッチトレーディングの進化論
- フィボナッチファンとエクスパンションの売買ルール 極意書ストラテジーズ