フィボナッチ リトレースメントの引き方を3つ紹介!
基本となるフィボナッチ リトレースメントの”正しい引き方”を3つご紹介します。
フィボナッチリトレースメントとは何か?
フィボナッチリトレースメントはトレードのツールで、英語では「fibonacci retracement」。意味を調べると「綾戻し」という意味不明な言葉が出てくると思いますが(笑)、要するに「戻る」という事。
なお、「フィボナッチ」とだけ言った時は基本的に「フィボナッチリトレースメント」の事を指します。
今回ご紹介するフィボナッチの引き方は次の3つ。
- 大枠に引くフィボナッチの引き方
- 天底から引く方法
- 途中から引く方法
それでは始めましょう!
スリースタータードットジェーピーではこれまで正しいフィボナッチの使い方を教えるための活動を10年間以上続けて来ました。今回作成した全7回のコラムでは、ツールの使い方を簡単にまとめてあります。
第1回目は「フィボナッチリトレースメント」について。
フィボナッチの引き方・使い方は幾つもある。3つに絞ろう!
フィボナッチリトレースメントをどう引いたら良いのでしょうか。
とりあえず、今回は3つあるという事にしておきます(まだありますが)。
- 1つ目「大きな値動きの天底(大枠)に引く方法」
- 2つ目「小さな値動きから大きな値動きが生まれる時、その天底に引く方法」
- 3つ目「進行中の値動きの(トレンド)途中から引く方法」
まずはこの3つで考えてみましょう。
【1つ目】大枠でのフィボナッチリトレースメントの引き方
フィボナッチはどの引き方を重視すべきか?
最初は「大きな値動きの天底に引く方法」を学んでおくべきでしょう。これが一番簡単だから。そして、大きな流れを追う事も出来ます。
こんなイメージです。
0~1の値幅があります。その中でウロウロしていますね。
最初に出来た高値安値を越える事がまだ出来ていないからです。
この時、0~1の間でレンジ(持ち合い相場)になっていると考える事が出来ます。
持ち合いになりやすい値位置がリトレースメント。
上昇したら売られ、下落したら買われる。
リトレースメントの反発するライン、反落するラインによって上昇しても戻り、下落して戻る。そのため、結果としてリトレースメントの数値の間をウロウロする事になります。
では、この時にどう売買したら良いか?
大きな値動きの後の天井と底値の間から抜けられない。そして、フィボナッチリトレースメントの値位置で反発・反落している。
それであれば、高い値段にあるリトレースメントの数値で売り、安い値段にあるリトレースメントで買えば良いのです。
つまり、持ち合いを制すには「リトレースメントの値位置を知り、高値で売り、安値で買う。」ただそれだけ。
上位足にフィボナッチ リトレースメントを引く!
持ち合いは上のチャートでイメージ出来ると思いますが、一度、長期(日足や週足)に置き換えて考えてみて下さい。
過去の高値安値を越えていなければ、常にこれらのリトレースメントに影響されて現在の相場があるのです。
全ての高値を越えて上昇中の相場にはこの理屈は通用しません。
しかし、過去の高値安値のいずれかをまだ越えていない相場においては、一番大きな高値安値の影響を受けて現在の値動きがあります。
よって、「一番大きな天底に引く」という引き方をチャートに表示していないのであれば、
一番強力な反発反落ポイントが見えていません。
まずは大きな高値安値にフィボナッチリトレースメントを引きましょう。
その反発反落するラインがあなたのチャートになければ、『急に反転して利益を失ってしまう可能性がある』という事を理解しておく必要があります。
長期であればあるほど、その反発は大きなものになるからです。
具体例;大枠にフィボナッチを引く方法(動画)
例えばこんな風に高値と安値を結んで引きます。
動画の最初(サムネイル)では「3割戻し(0.618での反発を指す)」が機能していますね。
注意して頂きたいのは、どの高値と、どの安値を選ぶか?
直近から引いた場合
0.5へ到達。下落目標値とも捉えられる。
過去の安値から引いた場合
0.618へ終値を残して反発。
どの高値安値を大枠として、フィボナッチリトレースメントを引くのか?
この点を様々なチャートを見て、研究してみて下さい。過去検証を飽きるほどやる。それこそが使いこなせるようになる一番の近道です。
「大枠にフィボナッチリトレースメントを引く方法」まとめ
高値と安値を抜けられないからこそ「高値安値の間で持ち合い」になります。
多くの場合、過去のいずれかの高値安値を抜けられていないでしょう?
だからこそ、この一番基本のフィボナッチの引き方がよく機能します。
この方法は簡単に言えば、
持ち合いエリアとしての認識(下落すれば反発、上昇すれば反落)と、押し目の割合。
あまりこの方法と捉え方をしている人が少ないように思いますが、この使い方こそが本来、
「王道のフィボナッチ」です。
覚えておいて下さい。
【2つ目】天底でのフィボナッチリトレースメントの引き方
天底で気を付けなければならない事は何でしょうか?
- 底で買いたければ、底を割れて下落して行ってしまう事。
- 天井で売りたいのなら、さらに高値を越えていく事です。
ヒント;天底がブレイクされなかったとしたら、どの値位置が買い場・売り場として最も相応しい?
まずはこの点を理解しておくと、ほぼ底値で買う事が出来るようになります(私は底値で買えますが、少なくとも2番底では買えるようになります)。
天底で買えたら次は利確を考える必要があります。
戻って来る前に利益を確保するには、どの値位置での利食いが最適か?
これらをフィボナッチリトレースメントのたった一つの引き方で設定する事が可能です!
この方法は小さな値動き→大きな値動きへの流れを追う、
フィボナッチの特性を活かした基本戦略。
天底では値動きが小さいですが、トレンドが発生すれば大きくなります。
底値の内に買っておき、値動きが大きくなるのを待ちます。
オススメは「二番底や二番天井からエントリーする方法」。※勝率が高く、その後の展開が美味しい
「フィボナッチリトレースメントを天底から引く方法」まとめ
「2番底で買ったり、2番天井で売る」というのが利幅が出しやすくてオススメなのです。
天底は戻って来ないから天底なので、その後の展開を考えれば
試してみる価値はあります(有利な値位置で買える)。
「暴落時のショートカバー」であるとか、「行って来いの時の急激な上昇で高値から売る」という事が出来るようになると、一番美味しい値位置で買えます。
しかし、2番底や2番天井よりは勝率が下がるかも知れません。
まずは2番底で買えるようになりましょう!
【3つ目】トレンド途中のフィボナッチリトレースメントの引き方
トレードでは何も天底を取れなくとも、トレンドで値幅が稼げればそれで良いですよね?
トレンドが発生した時、どうやったらトレンドに乗れるのでしょう。
トレンドに乗るためには「トレンドの傾きと、割れてはいけないライン」を知っていると便利。これはフィボナッチチャネルの事ですが、フィボナッチチャネルとリトレースメント合わせて使う方法がオススメ。
買い場と目標値がどこで、どのラインさえ割れなければまだ伸びるのか。
これらが見えていれば、トレンドには乗れます。安心して買えるからですね。
“その値位置までは到達する。だから、まだ保有しておこう。”
こんな具合です。
トレンドが終わる値位置を算出するフィボナッチの引き方
トレンドはどこで終わるのでしょうか?いや、
トレンドはどこまで “は” 進行するのでしょうか?
どこまで行くかが分かっていればまだ保有しておけますし、押し目になるセオリーを知っていれば有利な値位置で買っておけます。
この方法ではトレンド途中からフィボナッチリトレースメントを引きます。
割れてはいけないライン(トレンドライン)と、まだ伸びる(目標未達)という安心感。
「まだラインを割れていない、まだ目標値へ到達していない。」この2つが揃った時に初めて、トレンド途中の不利な値位置(高値圏)であっても構わずエントリー出来ます。
具体例;トレンド途中から引く方法=目標値の精度UP!
目標値の算出方法にはルールがある。
本当に正確に引けるようになれば、その目標値までは到達する。到達したら反転する可能性も高い。
フィボナッチリトレースメントにはチャネルを合わせる。
チャネルに沿ってトレンドは進む。
反発ポイントにもなり、割れたらトレンドも終わる。
「フィボナッチリトレースメントをトレンド途中から引く方法」まとめ
「値動きが伸びて行く途中から引き始め、トレンドの角度を把握しつつ押し目買いをする。」
このような方法があります。
最近はこの方法が有効に働く事が分かっています。
フィボナッチ リトレースメント『3つの使い方』まとめ
大枠のエリア。天底。トレンド。
この3つが揃えば、フィボナッチリトレースメントだけで多くの事が理解出来るようになります!
しかし、実戦で一番使いやすい形でなければ意味がありません。
シンプルにチャート上に表示出来て、値動きに対して最も機能する数値設定や引き方とは何か?
必要なのは数学の知識ではなく、チャートを分析しトレードで勝ち抜くためのスキルです。
なお、今ご紹介した引き方3つは基本です。
まだまだ奥が深いですが、いったん
「リトレースメントには3つの引き方がある」、として覚えておいて下さい。
フィボナッチリトレースメントに特化したトレード手法3つ
■1つ目の引き方…「大きな値動きの天底に引く」
史上最も簡単で、最も正確な読みの出来る(値位置に対しての)CFDとFXの取引方法
高値安値の間に入った時、どのようなセオリーで売買すれば良いのか?その答えはここにある。
そして、教えている手法の中でこれが一番簡単。
■2つ目の引き方…「小さな値動きから大きな値動きが生まれる時、その天底に引く」
天底で買いたい。二番底で買いたい。そんな方はこちら!
天底に特化したフィボナッチ リトレースメントの引き方・使い方をまとめた教材。
■3つ目の引き方…「進行中の値動きの途中から引く」
トレンド途中から引く、目標値の精度が極めて高いトレード手法。
途中からフィボナッチリトレースメントを引き、目標値を算出するからこそ「トレンドの最後を見抜く」精度が高くなります。
ご紹介して来たように、リトレースメントの引き方は複数あります。まだ先がありますが、今回3つに絞った基本の引き方から覚えてみて下さい。
これらの教材では、10年以上フィボナッチトレーディングを研究し、300名以上の有料会員に愛された「フィボナッチの本当の使い方」を学べます。
つまり、フィボナッチトレーディングの答えです。ご興味がありましたら手にしてみて下さい。
まとめて動画にしました!「リトレースメントの3つの引き方」
この動画では3つの引き方に集約して、フィボナッチリトレースメントを分かり易くまとめました。
上手くまとまっているので、この動画を観るだけでリトレースメントの使い方はマスター出来ます!
【この動画の視聴方法は2つ】
2つのセットにだけ入っている動画です。
- 勝ち方実戦編フリーパスプラン(計160個以上の動画シリーズ)
- 「FIBO&GANNライントレードマニュアル」(新登場!)
※この動画を含め、上の3つの動画教材も含まれる
(余談)反発・反落するライン=リトレースメント(ここからはおまけ)
反発(はんぱつ)…値動きが一旦下落↓して、その後上昇↑する
反落(はんらく)…上昇↑後に下落↓する
「反発(反落)するライン」がフィボナッチリトレースメントだと考えておけば間違いありません。
つまり、次のようになります。
- リトレースメント=「逆張り」に適したツール
- =「押し目買い」と「戻り売り」が出来るツール
- =安値で買って、高値で売り抜けられる
反発する値位置と反落する値位置。この2つを合わせた時に初めて
「安値で買って、高値で売る」という理想的なトレードが完成します!
安く買って高く売るのがフィボナッチ!
- 上昇と下落の目標を合わせて考える
- 戻りの割合と上昇下落目標を合わせて考える
このように2つ以上の引き方を合わせて使うのが、本当のフィボナッチの使い方。
しかしながら、世間一般のトレーダーの中には『0.618で跳ねるのか0.5で跳ねるのか分からないから、フィボナッチは使えない』などと言っている(笑)方も。しっかりと研究し、過去検証して下さい。
フィボナッチを究めれば天底も分かるようになりますし、押し目の値位置も分かります。この話を理解出来ない方は残念ながら、フィボナッチの研究に費やした時間が短すぎます。
スリースタータードットジェーピーでは十数年フィボナッチの研究に没頭しており、結果としてサイトオーナーの大野しかり、熱心に勉強されている会員様も
注目している市場の天底はほぼ全て取れる状況に。
最低でも2つのフィボナッチの引き方を合わせて、確率を上げるべきという例(ポンドドル)
このチャートのように正しくフィボナッチを引けば底値でも買えますし、下落からの立ち上がりで押し目買いも出来ます。上昇目標値の達成で売る事も出来ます。
大枠としてのフィボナッチの引き方×目標値算出!
この場合、大枠の下落幅とその戻り。下落目標値と上昇目標値を併用します。
この例のように、
2つ以上のフィボナッチリトレースメントを引き、売買の精度を上げるべきでしょう。
「日足で上昇中の押し目を捉える」のなら、
日足でフィボナッチを引き、4時間足以下でもフィボナッチを引く必要があります。
フィボナッチの3割戻し(0.618)も複合的な根拠があった方が良い!
一般的なフィボナッチの使い方として「3割戻しで買う(0.618で買う)」というものがあります。しかし、この時も、単純にそれだけを見るのではなく複合的に考えた方が勝率が上がります。
3割戻しで買う?いやいや(笑)、5割や7割まで下落してから安値を切り上げる事もしょっちゅうありますよ。
「その値位置に、他には何の強いラインがあるのか?」という視点で、エントリー前に今一度、
複合的にラインを引いてみて下さい。
もしも一つのフィボナッチの引き方しか知らなければ、時間軸を変えてみましょう。
※ただし、引き方は(本当は)一つではありません。
リトレースメントを使ったデイトレード手法
まだまだある、フィボナッチリトレースメントの引き方(応用)
これ以外にも、実はまだフィボナッチリトレースメントの引き方があります(沢山)。
→応用編のページで解説しました!
応用編はこんな感じのやり方です
「デイトレード手法1~3」というやり方で分析した場合、こうなります。上と同じチャートなのに、見え方が違う。
実は毎日、この目標値を達成しては戻り、また達成しています。
どちらの方向へ、どこまで一日で進むのか?つまり、「今日はどこまで買おうかなー。」と言った時。ここまで正確に分かっています(笑)。
この手法の発見は、まさに奇跡的なものでした。この話はこちら↓