ライントレードのイロハ!
ライントレードというと、様々なものが想像出来ると思います。
水平線、トレンドライン、レジスタンスやサポートライン。
しかしながら、最も有効に働き、正確に値動きに作用するのは…
フィボナッチとギャンだと私は考えます。
というわけで、今日は今年書いた記事の復習です!もう年末ですからね。
ライントレード①シンプルなラインから
5/5の記事より抜粋
水平線と支持線・抵抗線
水平線とは横の線というだけの意味です。ただし、トレードで言う「水平線」が意味しているのは
今までの高値安値で意識されそうな値位置に引き、「支持線(サポートライン)」となる、または、「抵抗線(レジスタンス)」となるのを狙う。
つまり、前回の高値で「今回の上昇も止められて下落するのではないか?」と考えるという事です。水平線と値動きの関係性を表しています。
左から順に
1.上昇してきた値動きが一度上にブレイク→その後サポートされた。
2.下落してきた値動きが支持線で支えられて上昇。
3.上昇してきた値動きが抵抗線で下落。
4.下落してきた値動きが一度下にブレイク→そのラインはレジスタンスに。水平線は支持線(サポートライン)にも抵抗線(レジスタンス)にもなります。
ですが、これは以前の高値安値に引いた水平線に限った話ではありません。「支持線・抵抗線」となる値位置(横の線)として
考えられるものは主に3つあります。
-
過去の高値安値(水平線)
-
節目の値位置(100 円丁度・ゾロ目 など)
-
フィボナッチリトレースメント
水平線よりフィボナッチが有利な理由
水平線を以前の高値安値に引くトレーダーの場合、やたらと沢山引く傾向があるようです。
対してフィボナッチを使うトレーダーは、1度か2度ラインを引くだけで水平線のトレーダーよりも多くの機能する値位置を算出する事が出来ます。なぜなら、
フィボナッチは一度引くと、5~10以上の値位置も引けてしまうから。重要な値位置にただ一回フィボナッチを当てると
その後の目標値(今後、それが機能し次の高値安値になる。その高値安値に水平線を使うトレーダーがラインを引いたり、皆が意識し、さらに強固なラインとなる)も引けます。
ライントレード③目標値まで買う
5/18記事より抜粋
値動きのルールと呼ばれる手法
チャートをご覧下さい。
赤で丸を付けたところで売ったとします。そうしたら、「目標値」と書いたところまで売ります。この目標値は幾つか算出出来ますので、分割で利食いしても良いし、一部残しておいてもOKです。
それが本当に機能するフィボナッチの値位置であれば(あなたが正しくそれを算出出来るのなら)、そこから跳ねて一旦戻る事になるでしょう。戻るのであれば、利食いしておいた方が良いですよね?
だから、目標値を出し、目標値で少なくとも一部を利食いする。
それが目標値を使うメリットです。さて、色々とお話しておきたいのですが
上の図で、天井を付ける前の値動きから「天井の値位置を割り出す方法」があります。
これをフィボナッチエクステンションと私は呼んでいます。ただ私がそう呼んでいるだけで、多くの方は0~1を越えた数値をそう言います。
その数値(1.618など)についてはまとめて「フィボナッチリトレースメント」と私は呼んでいます。ではそのエクステンションによって、天井を割り出せたとします。
だとしてもそれが天井である保証はどこにもありません。
(笑)天井になるためにはもう一つ。
その値位置自体が大枠で、
「意識されている重要な値位置」である必要があります。それを表したのが赤い横線です。
天井から下落した後、通常値動きは
その意識される値位置へ押し目(戻り売りポイント)を付けます。最高値→安値→戻り売りポイント→安値更新→目標値へ。
この流れで下落が決定ます。
以上抜粋でした。再度お読みになる場合はブログの方でお読み下さい。
→5月のブログ記事はこちら
具体例に置き換えてみましょう。
現在の相場に置き換えてみるとこうなります。
上の解説とほぼ同じチャートはユーロドルにありました。現在の4時間足です。
1.エクステンションで天井を割り出す。
2.売り場から売る。
3.目標値まで売る。
やる事は以上です。難しくないですね?
買いの場合は、この逆のチャートを探して下さい。
上の解説で書いた
“天井になるためにはもう一つ。
その値位置自体が大枠で、
「意識されている重要な値位置」である必要があります。”
については、次のチャートを見るとご理解頂けるでしょう。
解説図より少しラインが多いゾーンですが、天井に
「意識されている重要な値位置」があります。
エクステンションが始まる値位置にも「重要な値位置」があったので
その時点でも一時期は、頭打ちになっていました。
これらの値位置は「勝ち方実戦編フリーパスプラン」の手法です。
まあ、これが最強ですね。
そして次。
こちらが実際の「値動きのルール」と呼ばれる手法の目標値です。
(上記解説図と同じもの)(具体例1のチャートにフィボナッチをきっちりと引いて、目標値の部分だけを切り取ったチャートです)
目標値で戻り売され、目標値で跳ねて、目標値で反落していますね。
このように、フィボナッチを本当に理解しているのであれば(もちろんチャート形状が意味するものも理解していれば)思った通りに動きます。
「取引する」ということ
取捨選択から始まるのかも知れない
一度、トレードの取引という考えを捨てて、ビジネスや販売における「取引」に置き換えて考えてみましょう。
お客様に何かを販売する時、取引には買い手と売り手がいます。
トレードでも同じです。
トレードにも買い手と売り手がいます。
行き過ぎた相場は、逆張りをする人がいる。だから、その損切りをカットする時にさらに値は進む。
投げ売り投げ売り…。
誰に?
買うトレーダーもいなくなれば、誰に売れば良いのでしょうか。
値ごろ感(ねごろかん)で資金を突っ込んでくれれば、その損切りを消した時(買いは売りに変わる!)
さらに値を下げます。
しかし、そんな人もいなければ売る相手もいない。
この状況、下げられない状況になった時に反転するのです。
だからトレンドはしつこいけれど、あなたが買う気も失せたタイミングで反転上昇します。
では天底を取るためにはどうしたら良い?
上に書いた通りです。目標値まで買い、さらにエクステンションと
相応しいチャート形状になるのを待って買うだけです。
いつでも同じ。
後は慣れと、練習。経験値。
理論通りなのか、そうではないのか?
その「細かな違い」を見極められるようになるために。
以上、コラムでした。
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