FXでテクニックと呼べるものは沢山あります。
それぞれが機能しますし、現存しているものにはそれなりに意味があります。
※使えないものは消えていきますので(笑)
今回の話は、一つの超有名な基本中の基本テクニックについてです。
誰しもが知っているはず。
これからそれについて書いていきますが、その前に予めご説明しておきます。
設定値がどうこうという話で有料になっているものも見かけますが、設定値はどうでもいいです。
下に書いてある設定値をそのまま真似して頂いても良いくらいです。
それよりも重要なのは傾きと、広がり方、そして価格との位置関係。
※もう何の事かお分かりですね(笑)
いつも教えているのはライントレード。当初より、そればかり教えてきました。
ラインを最重要視し、深層中の深層まで突っ込んで教えてきましたので
ラインについてはもう教えることが無いくらいマスターして頂けたかと思います。
そんなスリースタータードットジェーピーですが、ラインではないものを教えてみようと思います。
そういうわけで、こうして予め前置きを書いているわけです(笑)。
ライントレードはどうなったと言われては困りますから。
もちろん、ラインだけで、分析もトレードも出来ます。
実際、ラインで行った相場分析の通りに動いています。6月13日の配信はこちら
例えば先週、ドル円についてこうお話しました。
- 持ち合いエリアがある値位置123.2~124.2間にいる⇒その間でうろうろ
- 122.2~124.2が少し大きな持ち合いエリアでどちらに抜けるかが問題⇒抜け切らず、その間でうろうろ
- FOMCのイベントに向けて週前半は買われる⇒124.4まで買われました
- FOMC後は売られる⇒122.4まで売られました(翌日)
何故そうなるかというと、・・・そういうラインのセオリーがあるからです。
レンジ域、目標値、イベント、その他の市場の動き。そしてラインのセオリー。
これだけがあれば、値動きは思った通りの値位置から値位置へ動きますので
値幅を稼ぐのは難しい事ではありません。本当に信じられるのであればですが。
※ラインは信じていなければ使えませんので(笑)。
そしてトレンドラインだけをライントレードだと思っているとしたら大間違いですよ。
フィボナッチとギャンを使わなければ一般的な事のみで大した事は分かりません。
※トレンドライン等基本のラインの引き方は動画「正しいラインの引き方」で。こちら
※ラインのセオリーについては「値動きのルール」または勝ち方実戦編で学べます。
ですが、他にも使えるものがあり
常識ですので、いちいちお話しする事はあまりないのですが
かなり一般的なインジケーターについてお話してみようと思います。
題して、『実用的FXのテクニック』。
上のチャートを移動平均線で表すとこうなります。
これは指数平滑移動平均線で、
5日、25日、33日、50日、200日を設定してあります。
指数平滑移動平均線とは、普通の移動平均線に最後の日を1日プラスして
α(設定した数)+1(日)で割ったものです。
5日指数移動平均線なら、5日目の(通常)終値を2回プラスして6で割ります。
これにより、直近の値動きがより反応しますので現実に即した平均値が反映されます。
25日、33日、50日を設定する事で、線の広がりを同時に見る事が出来ます。
200日が長期、5日が短期としてそれぞれの広がりや傾き、ローソク足の位置(上か下か)を見ます。
※注意;200日移動平均線は上の写真で表示されていませんが、随分下の方にあります。
移動平均線の使い方
使い方としてはこうです。
- 線の傾きは上か、下か、横か⇒アップトレンド、ダウントレンド、持ち合い
- 傾きが急⇒トレンドが強い
- 線が広がっている⇒トレンドが強い
- 線が収縮している⇒持ち合い
- 線をローソク足が越えた⇒ダウントレンドからアップトレンドへ
- 短期の線が長期の線を越えた⇒ダウントレンドからアップトレンドへ
- 乖離していたローソク足が線まで戻った⇒押し目
- 乖離していた短期線が長期の線まで戻った⇒押し目
- 線をローソク足が下回った⇒アップトレンドからダウントレンドへ
- 短期の線が長期の線を下回った⇒アップトレンドからダウントレンドへ
最も重要な事は、トレンドが発生している時に(時間軸は問わず)、
25~50の線を下回らずに上げ続けている事の確認ですね。
5は当然、すぐに割れます。直近の値動きを平均化して見るのに使います。
200はすぐに乖離します。ただ大きな押し目での支えになります。
支えられなくなれば、トレンドが終了したことを意味しています。
つまり、買い場は25~50に押し目を付けた時、200に押し目を付けた時。
割り込んで下落して行けばそれは失敗。また次回チャレンジ。
傾きが上方向へ向いていて、徐々に急激に傾いていけばそれがトレンドなので
割れない限りは建玉をキープするべき。
割り込んだ時は諦めて、利食いまたは損切りをする必要があり、
最後の頼み200も割れたなら下落トレンドと見て売りも考えなければいけない。
これが移動平均線です。
あくまで私の見解ですが(笑)。
移動平均線の問題点
移動平均線の問題点は
押し目を付けるのはいつなのか、幾らなのか、割れるのか割れないのかが全く不明だという事。
後から見たら、「ああ、あそこで押し目を付けているよね~」と言えます。
ですが、その時押し目になるのかならないのかは分かりません。運次第です。
線を割れたらアップトレンドからダウントレンドへと書きましたが、割れても戻るかも知れません。
下抜けて、また上抜けた場合は、ただのアップトレンド中です。どの程度、下抜けたかという基準は定められていません。
何本かローソク足が下抜けた後、突然線の上に戻るかも知れません。短期の線が長期の線を下回ったら、という基準を持ったところで、
下抜けた短期線がまた上向きに変わり、上抜けていく可能性があります。上抜けた線がまた下抜けていく可能性もあります。
これは、いわゆる持ち合いです。持ち合いでトレンドフォローをした場合、ご存知の通り、利食い損ねてただ損をします。
持ち合いにおいて、どこをどう売買したらよいのかという方法は移動平均線にはありません。なす術(すべ)なしです。
ちなみに、どこまで伸びるのかは当然分かりません。どこまで伸びたのかは分かります。
移動平均線の利点と存在意義
移動平均線で分かるのは、今は上がっているのか、下がっているのか、持ち合っているのかという現状把握です。
それ以上でも以下でもなく、現状を認識するという事に使えます。
その線が意識された時に押し目になる事があり、アップトレンド中の支えになりますが
簡単に下抜けたり、上抜けたりして何事もなかったかのように戻る事が可能です。ただし、
今は持ち合いだと分かればトレードをしない、アップトレンドだと分かればただ持っておく、
アップトレンドからダウントレンドへ変われば利食いまたは損切りをするという事が出来ます。
まとめ
移動平均線はざっくりと、現状を把握するために使うのが機能に則していると考えています。
なぜなら、線を割れても戻る、越えても戻る、で越えるか戻るかは結局は市況次第。
その市況とはイベントであり、他の市場の影響であり、また押し目が成立するか
どうかは切り上げ切り下げや、ラインのセオリーにかかっているからです。
※押し目はいつも、ある値位置(ライン)まで下落して跳ねます。そしてそこから、目標値(ライン)まで買われます。
その時、割れてはいけない値位置を割れていないかが上昇のカギとなります。
オススメとしては、移動平均線では現状を把握しつつ、トレンドが崩れていないかを見る。
そして、ラインの押し目やラインブレイクで買って、ラインの目標値まで買う。
もちろん、そのラインとはトレンドラインだけの事ではなく、主に
上の3つのチャートを見て、フィボナッチならば”これから”持ち合うかどうか、どこまで伸びるかが分かりますが、
移動平均線ではこれから持ち合うかどうかは分かりません。「今、持ち合いなのかどうか」が分かるだけだからです。
これからどうなるかが分かって(決まって)初めて買いが集まり、またそこが押し目になります。
だからこそ、ラインブレイクとラインの押し目が重要なのです。
移動平均線とフィボナッチをどう使えば、それぞれの機能を果たした売買が出来るのかについては動画にしてお届けします。
『実用的FXのテクニック』
単品販売なし。/セット販売の勝ち方実戦編フリーパスプランのみ。
この動画の内容は・・・
ラインのセオリーによる高確率な売買ポイント、そして現状のトレンド認識。
時間のセオリー、市場間の相対性理論(他市場との関連を見るポイント)。
普通のトレンドラインと、ダウ理論、エリオット波動原理。全てを合わせた売買タイミングの取り方。
つまり、この動画さえあれば微塵の隙もない(笑)という状態を目指しているわけです。
トレンドの継続、反転ポイント、買い場、ブレイクするタイミング。損切り位置と利食いポイントについての動画です。
買うべきところで買って、買い増すべきところで買い増して、トレンド中は持っておいて、利食うべきところで利食う。
割れていはいけないラインの下に損切りを置き、反転したのであればドテンするという、いつも通りの戦略です。
これに、より安心して頂くために、買い支えとして移動平均線とオシレーターを加え、再度ご説明してみます。
登場は後日。お楽しみに。
※勝ち方実戦編の各LESSONの内容説明ページ(動画有)はこちら
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