原油が跳ねた理由(ギャンリトレースメント)
先日からデイトレード手法をお伝えしております。
一日の中の買い場が分かり、どこまで買っていくかという目標算出が出来るというもの。
ですが、これはあくまでもデイトレード限定。
「1日の中でどこまで買っていくか」というポイントが予め分かる手法です。
大きな流れはまた別。
この大きな流れによって、1日の流れは継続、または戻る事になります。
では大きな流れはどうやったら分かるかというと、
ファンダメンタルズはひとまず置いておいて、
今までずっとお伝えしてきているフィボナッチ、そしてギャン。
このベーシックな手法で分かります。
原油28ドル
前の記事で「僅か1PIPでその日の最高値を算出した」と書きましたが、
『ここから上がると思っていたので買いサインを待っていた』とも書きました。
そもそもなぜこの日、大きく反発していくだろうという事が分かっていたのか。
それはギャンリトレースメントです。
そう。原油1バレル当たり28ドル。
ここがギャンリトレースメントの13%です。
そして、現在の市況を引っ張っているのが原油だとも考えています。
この原油が上げに転じた時、株価も上げに回るはず。そうも考えていたのです。
丁度このチャートのそれです。
その前のラインはブレイクしています。
だからここまで下落してきたわけですが、この値位置で支えになるのは13%。
もう少し細かくしてみましょう。
ギャンリトレースメントは13%ですが、場合によっては12.5%、またはその逆88%で算出される事もあるので
つまり12%もあり得ますが、とにかくその間。ここでは13%と12.5%で表示しました。※通常13%でOKです。
年始の「年間展望」でもお話しましたが、跳ねるとしたらこの13%の28ドル。または最大では
高値近辺からの目標算出をした値位置が23ドル付近にありますが、そこを目標にする可能性もある。
だから28ドルに停滞していた木曜日、一日の基準値(デイトレード手法)もを越えそうになっていましたので
「越えたらこれから上がるのではないか」、そう考えていたという話です。
ただそこはそれが分かっている以上、皆が狙っているポイントです。早い者勝ちみたいなもので、
買いサイン点灯と同時に一瞬で暴騰しましたがね。(笑)原油の28ドルですから。
とにかく値動きには大きな目標があり、達成すると、戻る。越えるとさらに進む。
シンプルにこれだけです。
この場合、月足レベルの目標に達成していますので、当然戻り(上げ)も大きい。
その前の29ドルの時も、フィボナッチに反応して上げていましたよ。
そのように
目標値まで進み、そして戻る。越えたら次の目標値へ進む。値動きはそうなっています。
だからこそ、目標算出は必要です。
それはデイトレードでも必要だけれども、5分足だろうと
月足だろうと常に必要なのです。
上の3時間足チャートには、目標値が1つ、そして2つまでを表示してあります。
- 1日目、丁度デイトレード手法の目標値とほぼ同じ辺り。そこまで上昇。そして下落。
- 2日目、1日目のラインをブレイクしたので次の目標値まで上昇。
原油自体はそのような形になっています。
が、この原油。本当の問題は他に及ぼす影響にあります。
原油とNYダウ
株価が市場の流れを引率するというパターンは多い気がしますが、現在
この原油下落により
NYダウなどもつられて動く傾向にあります。
これがNYダウです。この月足チャートを見ても分かる通り、
またもやギャンリトレースメント(ここでは12.5%が表示してあります)での反発となっています。
ちなみに売りも87.5%でした。
規模は違いますが、反応しているタイミングは同じでした。
ポイントは「NYダウはこの安値を割れなければこれ以上下落出来ない値位置にいる」という事。
そして「1月はこれを割れるのかどうか?」というタイミングです。
もう中盤ですし、「1月はもしかしたら割れないつもりか?」という考えが頭をよぎりますよね。(笑)
そのタイミングでの、NYダウ13%まで下落、原油も同じく13%まで下落で買い場というわけです。
ちなみにドル円も116は割れましたが、
115.5付近にもっと基準となる安値はありますよ。
それを割れないために以前の下落が116で止まったのですから。
現段階で、その115.5と116の間までの下落という、何やらギリギリの戦いをしているようですね。
割れれば下へ行く。割れなければ良い買い場になる。
これもまた、いつも通りですね。また来週も頑張りましょう。
それではまた。